Soundminer | ユーザーレポート| ガオン 早川 壽浩 様
 
   
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Soundminer v4Pro-J  ユーザーレポート -1   ガオン 様



   
Soundminer v4pro-J と Ripper v4の組合せで、効果音ライブラリーの有効活用を実現

*まず、はじめに ガオンさんの日常のお仕事の内容を教えてください--------
 主にNHKの番組の音響効果です。現在はNHK ETVおかあさんといっしょ・クインテット・みいつけた!・ピタゴラスイッチなどさまざまな多数の子供番組の音響効果業務・また、おかあさんといっしょなどのファミリーコンサートのイベントオペレートも多数行っています。また小劇場での芝居の音響や企業VPや企業イベントの選曲・音響効果・現場での音響オペレート・地方の展示館などの音響効果・プランなども行っています。

*Q1: Soundminer V4Pro-Jをお使いになってみようと思ったきっかけは何でしょうか?------
 膨大にある資料の検索に当社ではCDはインデックス冊子で、数千本ある6mmやDAT・MDなどはファイルメーカーで作成した文書のみのデータを検索していましたが、なかなか資料を整理する時間もなく、結局は各個人の記憶で目的の音を探す状態でした。しかし年々記憶力も落ち、その作業に相当なストレスを感じていました。ここ2・3年で6mmなどのアナログ資料のデータ化をProtoolsを使用して音声ファイル化し、独自でファイルメーカーを使用して音も検聴できるデータベース化を進めていました。当然データ作成は手打ちで情報を書き込み、ファイル化するという作業です。レギュラーの仕事の空き時間をみつけての作業なので、大量にあるCD音源も含め所有するすべての音源を一括して検索できるシステムを作るのには膨大な時間がかかると思い悩んでいました。
 また最近ではほとんどの仕事がProtoolsを使っての作業なので、作成したデータベースからの簡単なProtoolsへの転送ができないものかと考えていました。そこに黒岩さんからSoundminer v4Pro-Jのお知らせを頂き、Protoolsへのデータ転送の操作性の良さややRipperというCD音源のリッピングソフトの便利さを知りSoundminer v4Pro-Jに飛びつきました。

ガオン 代表取締役  早川 壽浩 様


*Q2:Soundminer v4Pro-Jを実際に導入されてみていかがですか? また、どんな点が良かったとお感じですか?---------
 当社ではmToolsやNetMix Proという他社の検索ソフトも所有しているのですが、Protoolsへの転送の操作性の良さ、メタデータ編集などの操作性のわかりやすさはSoundminer v4pro-Jの方が優れているように思います。
 それよりも導入の決め手となった事は、Ripperの存在でした。現在販売されている海外の効果音CDのメタデータにほぼ対応しており、CDをリッピングするだけですぐにデータベースが構築でき、さらに黒岩さんのところで続々と日本語のメタデータも作成され、日本語のメタデータもCDのリッピングだけで取り込めるという、データベースを作成するのに願ってもない夢のようなソフトです。
 それと、サーバーシステムがAirMacで簡単に作れるという点も導入のポイントになりました。当社では5人と少ない人数の会社なので、スタジオや局の様に大きなサーバー運用は考えていませんでした。PowerPCG5/ProtoolsHD3システムが4台と全員MacBookPro/ ProtoolsLEシステムを所有しています。社内はAirMacで無線環境ができていたため、大きな予算をかけずにサーバー化ができとても助かりました。
 それとマグロックさん、Soundminer社のサポートの対応の素晴らしさです。導入後の事ですがSoundminerの日本語対応版ができてから間もない事もあり、動作のエラーが少々あったのですが、その後のサポートがものすごく早く確実にサポートしてもらえる事には驚いています。他社製品ではエラーの対応に少なくても一週間以上は通常かかります。私は、なにかあると黒岩さんに深夜近くにもかかわらず連絡してしまうのですが、黒岩さんはすぐにサウンドマイナー本社に連絡をとり、翌日にはエラーを修正したBeta版が上がってくるという様な状況です。おかげさまで現在では快調にさくさくと動いています。これも人と人の繋がりを大事にしている黒岩さんだからこそできる事だと思っています。

壁を埋めるCD,DAT tape, 6mmの素材の数々


*Q3:Soundminer v4pro-J の機能として、実現できると良いと思われる事などございましたら、お聞かせください。---------
 シソーラス(類義語)検索が日本語でもできるようになればと思います。それとあくまで希望なのですが、iTunesでの読み込んだメタデータとなにか共通の項目ができればと思います。市販のCDでの取り込みでもFilename名以外でも項目ができればデータベース作成上助かります。また、著作権Freeの音楽CDなどもRipperでの対応が増えていくとさらにRipperの需要が増えていくのではないでしょうか。

Mac G5をサーバーとしてご使用されています


*Q4:これからSoundminer v4Pro-Jの導入を検討されている方へ、何かアドバイスがございましたらよろしく御願いいたします。-------

 今後Protoolsを使用して作業をされる音響効果さんには欠かせない音源検索ツールになっていくと思います。当社のように少ない人数での作業ならば本当に安価で完璧なサーバー検索システムの構築が可能です。私もそうですが、以前は市販の効果音ライブラリーも数が少なく、Protoolsなどの便利なツールも無い時代、最近のようにありもののCDのSE音源をコピーして加工し効果音を作成するのではなく、生音を収録し、自分で考え工夫しながら効果音を作っていました。そうして収録した6mmの音を重ねたり、可変したりしながら加工し自分だけのオリジナルの音を作ってきました。
 個人ではなく会社でサーバー使用する場合、そんな宝のような音をデータベースに入れて誰でも使えるようにはさせたくはないが、自分ではその音をデータベースにいれて便利に使いたいと思うでしょう。そんな時Soundminer v4pro-Jでは、その音は他の人が使用できないよう音源の保護管理も行え、自分専用のライブラリーの構築なども簡単に組めます。また膨大な音源の中から苦労し音を探し出し作っていくという作業も音を覚える・仕事を覚えていくという点では重要であったと思います。
 Soundminer v4pro-Jなどの検索ソフトがあるといとも簡単に目的の音にたどり着き、苦労もしないで仕事をこなす、効果マンを育てていく上でよくはないと考える方もいらっしゃると思います。しかし、Soundminer v4pro-Jを使う事によって、今まで自分の記憶のなかで検索し、決まった音をいつも使っている状況から、膨大な音源ライブラリーの中の今まで使った事のない、埋もれていた音にたどりつく事も多々あります。今までよりたくさん音源の中から効果音を選択でき、今まで音を探す事に費やしていた時間をProtools上で音加工をする時間に当てる事ができるようになります。そして効果音の幅がひろがっていく・・・それはとても有意義な事だと思います。
 今後Windowsバージョンができ、さまざまなDAWへの対応も可能になるとの事。
Soundminer v4Pro-Jのユーザーが増えソフトがより充実したものになっていくことを期待しています。

 

インタビューを終えて、マグロック黒岩より
 早川様、本当にいろいろとすばらしいお言葉を頂きまして、ありがとうございます。また、Soundminerの追加のライセンスオーダーもいただきまして、ありがとうございました。
 お客様にご購入いただいたライブラリーなどの音源商品を、有効に活用していただくツールとして、Soundminer 社の製品と弊社のサービスがひとつになって貢献させていただける事こそ、マグロックにとっての仕事であり喜びであります。
 今後も、Soundminerを使って益々商売繁盛、一層のご活躍をお祈り申し上げます。弊社も精一杯サポートさせていただきます。今後とも宜しくお願い申し上げます。